【モラハラ離婚シリーズー私はこうして離婚を決意した(1)】友人の何気ない発言がきっかけになったケース
2026.01.05更新

こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。本当に役に立つ詳しいブログ解説を目指して解説していきます。
神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。
今回は、私が実際に担当した事件のご依頼者様がどのようなきっかけで離婚を決意したのかを、実際の事件に則して解説していきます。
1.ご依頼者「Aさん」の概況
①30代女性
②結婚4年
③お子様:なし
④離婚を決意した後の別居先:実家
2.違和感を持ち始めた最初のきっかけ
Aさんが最初に違和感を持ち始めたのは、職場の元先輩の何気ない一言だったということです。
話は少し遡りますが、Aさんは、久しぶりに友人とランチに行った際、友人から「あれっ?少し痩せた?」と言われたそうです。久しぶりに会ったので、雰囲気が少し違って見えたのかなと思い、Aさんは気にも留めませんでした。
しかし、翌日、仕事の関係で、久しぶりに元先輩と話をする機会があり、その元先輩からも「少し痩せたんじゃない?」と全く同じようなことを言われました。
2日続けて、同じようなことを言われたので、Aさんの中でも、ちょっとした違和感として認識するようになりました。
3.離婚を決意した直接のきっかけ
前述のように痩せたと言われたAさんが実行したのは、もっと明るいメイクにした方が良いかもしれないということで、メイク方法をインターネットで調べたり、食生活の改善についてネット検索するといったことでした。
そのようにして色々とネット検索をしていると、誤って他のサイトをクリックしてしまいました。
そのサイトに出ていたのが、最近はモラハラで離婚になる夫婦が増加傾向にあるという記事でした。
Aさんは、最初は、「うちに限って全く関係ない話」と思っており、「よそはどんな不幸な家庭があるのだろう?」という気持ちで興味本位で読み進めていくと、いくつも自身の夫が当てはまる項目が出てきてしまいました。
Aさんは、すぐには受け入れられず、一旦はネット記事を閉じたと言います。
数日後に、改めてモラハラについてネット検索すると、いくつものサイトで、自身の夫と似たような言動が書かれた事例が挙がってきました。Aさん自身が、モラハラ被害を受け続けてきたことを確信した瞬間でした。
その後半年ほど、Aさんは、モラハラ夫との生活を続けましたが、精神的につらくなってしまい、離婚を決意して別居を開始しました。
別居にあたって、実家の母親に相談してみると「いつも元気がないから、そんなことじゃないかと思った」と言われたということでした。友人や職場の元先輩の何気ない発言は、的を射た発言だったのです。
4.夫はどんなタイプのモラハラ夫だったのか?
Aさんの夫のモラハラタイプは①突然怒り始めるので、怒り始める理由が分からない、②一度スイッチが入ると話が30分でも1時間でも止まらないというものでした。
Aさんは、どんなことでモラハラ夫のスイッチが入るのかはまだ分からないところがあったものの、スイッチが入った後の異変はすぐにわかるので、スイッチが入った後は、ともかく謝る、機嫌が直るまで夫の言うことに不満や異議は述べないようにする、という対応をしていたようです。
このような対応を心がけていたため、最近は、モラハラ夫がキレ始めても、それほど話が長くなることはなかったそうです。
ただ、これがモラハラなんだということに気付いた後は、心から謝れなくなったり、不満そうな顔をしてしまうこともあって、モラハラ夫の説教が長くなったり、怒鳴りつけられるという頻度が増えて、気持ち的にしんどくなったということでした。
5.弁護士秦の目から見たポイント
(1)自分がモラハラ被害を受けているということに気付いていない奥様はかなり多い
今回のAさんがそうですが、自分がモラハラ被害を受けていることに気付いていない奥様の数はかなり多いです。
これはモラハラの構造的問題でもあるのですが、Aさんのように、モラハラ被害を受け続ける生活が「普通の生活」になってしまっているため、モラハラに気付けないことが多いのです。また、モラハラ夫は「自分の考えが絶対に正しい」と考えていることが多く、そのような相手と普通に会話をしていると「自分の方が間違っているのかも」と思ってしまう奥様が多いのです。
そのため、実際には自分の心の中が擦り減ってしまったり、疲弊してしまっているのに、それがモラハラ夫のせいであるとか、モラハラ被害のせいであるということに気付けないのです。
幸いAさんは。友人の何気ない発言で違和感を覚え、その後ミスタッチの結果ではありますが、モラハラという情報に辿り着きましたので、そのことで別居に進むことができて本当に良かったと思います。
(2)モラハラの悪循環がどんどん悪化してしまっているケースも同様に多い
今回のAさんのケースが正に、モラハラの悪化のケースと言えますが、Aさんは、不機嫌な夫を前に、ひたすら謝る、夫の発言を受け入れるという対応を取ってしまっています。
もちろん、そうすることで、夫の不機嫌な状態や不平不満を述べる時間を短縮することにはつながりますが、このような対応を取ると、夫は余計に増長し、状況は悪化の一途をたどってしまいます。
Aさんのケースでも、これ以上夫のモラハラ言動が悪化する前に別居を開始できたからよかったものの、この状態が長引いてしまいますと、Aさんは心の病を患ってしまう恐れもありましたので、別居するタイミングとしてはギリギリの状態だったと言えます。
6.顛末
Aさんのケースは、私が代理人になってモラハラ夫側と話をしたのですが、話は多少難航し、結局、離婚調停を起こして、最終解決までに別居から1年ほどかかりました。
7.まとめ
・Aさんは、友人からの何気ない「痩せた?」という話で少し違和感を感じたのが最初のきっかけである。
・その後、ネット記事などを読んで、自分がモラハラ被害者であると確信した。
・自分がモラハラ被害者だと気付いた後の生活は半年しか持たなかった。
・Aさんのように自分がモラハラ被害者だと気付いていない奥様も多い。
・Aさんのように謝って済ませてしまい、モラハラの悪循環に陥っているケースも多い。
関連記事
>
>>【弁護士が解説】これってモラハラ?(夫婦の間でどこまでが許されるか?)
>
>>このブログを書いた弁護士秦(はた)に直接会って相談したい方はこちら!
(仕事帰りでも安心!事前予約があれば平日夜間22時まで相談可能 : 相談予約は入力で簡単日程調整)
雨宮眞也法律事務所
弁護士 秦(はた) 真太郎
TEL03-3666-1838|9:30~18:00
東京都中央区日本橋兜町1-10日証館305号
【アクセス】
5路線直結で便利です。
<東京メトロ>
・東西線 「茅場町」駅(11番出口)より徒歩5分
・日比谷線「茅場町」駅(11番出口)より徒歩5分
・銀座線「日本橋」駅(C5出口)より徒歩6分
・半蔵門線 「三越前」駅(B6出口)より徒歩7分
<都営地下鉄>
浅草線 「日本橋」駅(D2出口)より徒歩5分
投稿者:
