離婚問題

旦那から不倫慰謝料を取りたい(2)

2015.05.12更新

こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。

神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。

 

 最愛のパートナーが不倫していることが分かったとき、冷静でいられる人などほとんどいないと思います。では、感情的になって、不倫をしていたパートナーに対して裁判を起こすのでしょうか。不倫の責任を追及する方法にはいくつかの方法がありますし、証拠も必要になります。

 

1.どのような証拠が不倫の証拠になるのか。

 

「旦那から不倫慰謝料を取りたい(1)」にて解説しましたが、不倫と言えるためには、肉体関係を伴う必要があります。たまに、「旦那からの愛情を感じなくなったのですが、旦那は浮気しているのではないでしょうか?」等抽象的なご質問を受けるときもありますが、肉体関係を伴うかなり決定的な証拠があった方が良いことは間違いありません。

 

 しかし、肉体関係の直接の証明として、海外などでは、①ラブホテルの寝室に旦那と他の女性が着衣を纏わずに一緒に寝ている写真や②不倫相手の自宅の隣室から不倫相手と旦那が体を重ねている様子を撮影した写真などが証拠とされることもあります。しかし、プライバシーの問題もありますので、日本でこれだけ直接の証拠を入手することはほぼ不可能と言えます。

 

 そこで、実際の裁判などで争う場合にも以下のような証拠が、不倫の証拠になり得ます。

 

・配偶者が他の女性と一緒に夜間にラブホテルに入った様子と翌朝出たところを撮影した写真

 

・ひとり暮らしの不倫相手の自宅に配偶者が宿泊したことを示す証拠

 

・ラブホテル利用が記載されたLINEやチャット、SNSの不倫相手とのやり取り

 

・ラブホテルでの待ち合わせや利用後の感想などについて記載した不倫相手とのメール

 

・配偶者が不倫相手と二人で宿泊を伴う旅行をしたことを示す証拠

 

・不倫相手が自身の裸等を自撮りした写真付きメールや写真データ

 

・配偶者本人が不倫を詳しく告白した録音テープ

 

・配偶者本人が不倫の経緯等について詳しく記載して署名押印した謝罪書面や誓約書

 

・不倫相手が不倫を詳しく告白した録音テープ

 

・不倫相手が不倫の経緯等について詳しく記載して署名押印した謝罪書面や誓約書

 

2.不倫の証拠として十分か十分ではないのか

 

 このブログをご覧になっている方は、「一度も裁判所に行ったこともない」という方も多いと思います。一般の方が考えているよりも裁判所が不倫の証拠として認めてくれる範囲は厳格ですので、ご自身では不倫の決定的な証拠をつかんだとお考えでも、実際には裁判の証拠としては十分ではないということもあります

 メールの記載にしても、表現次第では、相手の言い逃れの余地があるケースも往々にしてあります。

 

 ですので、ご自身で不倫の証拠をつかんだという場合には、必ず一度は法律の専門家である弁護士に、不倫の証拠として十分なのかどうかについて、ご相談されることをお勧めします。

 

 私が担当した事件では、奥様が不倫をしていたのですが、奥様が不倫の様子を子細にSNSの日記に付けていました。奥様はご自身の日記をごく少数の友人にしか公開していませんでしたので、旦那様が見るとは夢にも思っていなかったのでしょう。旦那様が膨大な量の日記を全て見ることは、極めて心痛のかかる作業でした。私は、その事件では、膨大な量の日記全てに目を通し、旦那様と痛みを共有して事件に取り掛かりました。

 このように不倫の証拠の精査については、ご相談者様の精神的な負担を和らげる側面もありますので、是非遠慮なくご相談下さい。

 

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<都営地下鉄>
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投稿者: 弁護士秦真太郎

旦那から不倫慰謝料を取りたい(1)

2015.05.07更新

こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。

神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。

 結婚生活を営んでいると感情的な対立があり、ときには夫婦間で喧嘩をしてしまうこともあると思います。夫婦は、これまで生活してきた環境や親族関係・友人関係もありますし、それぞれ性格が異なりますので、多少の衝突は致し方ないかと思います。しかし、もしも、旦那様が不倫していたとした場合、今後夫婦関係を続けていくかどうかの問題にも発展する重要な問題になると思います。

 

 私も10年弁護士をしておりますが、その中では、旦那様が不倫をしているというケースだけではなく、奥様が不倫をしているケースも多く見られます。

 以下では、配偶者が不倫をしている場合の慰謝料の請求方法などについて解説します。

 

1.「慰謝料」って何だろう?

 

 離婚に関わるお金の話題になった場合、財産分与、婚姻費用、慰謝料、養育費、年金分割など一度は聞いたことがあるけれど、詳しい意味はよく分からないという用語に出会うことも多いと思います。

 今回問題とする「慰謝料」というのは、相手の行動等によって受けた精神的ショックを穴埋めするために支払われるお金と理解していただくとよいと思います。

 

2.「不倫」って何だろう?

 

 不倫のご相談を受ける際、「『不倫』とは、法律用語としてはどのような意味なのですか?」といった質問を受けたり、「旦那が女性と二人で談笑しながら歩いていたんですが、これって不倫ですよね?」といった相談を受けることがあります。

 慰謝料や離婚原因で問題とする場合「不倫」とは、配偶者の一方が他の女性と肉体関係を持つことを指します。

 

 裁判において離婚を請求できる理由(離婚原因)は、民法という法律に規定が設けられているのですが、民法上は「不貞」という用語を使っています(民法770条1項1号)。この「不貞」については、「配偶者のある者が、自由な意思に基づいて、配偶者以外の者と性的関係を結ぶことをいう」ものとされており、前述の「不倫」とほぼ同義です。

 

3.不倫の兆候って?

 

 どのような証拠が不倫の証拠になるのかは後述しますが、裁判で争う場合には、「不倫の兆候」というものも重要な意味を持ちます。

「不倫の兆候」というのは、不倫をしていると疑われる原因となるものです。例えば以下のような事情です(以下は例示ですので、以下の事情に限定されるわけではありませんし、単独で不倫の証拠になるわけでもありません)。

 

 

・財布の中にラブホテルの利用券などが入っていた。

 

・自宅に帰宅しない日が増え、理由について出張であるとの説明だったのに、勤務先に確認したところ、最近出張に行った事実がない。

 

・朝帰りの理由について徹夜で仕事をしていたとの説明だったのに、給料明細で確認したところ、ほとんど残業代が付いていなかった。

 

・最近購入したばかりの携帯電話を、違約金を支払って、他の携帯会社の携帯電話に買い換えた。

 

・携帯電話の電子メール、LINE、SNSのやり取りが異常に増えた。

 

・ある時期から携帯電話を入浴の際にも手元に置くようになった。

 

・下着の趣向が大きく変わった。

 

・夫婦の肉体関係が合理的理由もなく激減した。

 

・夫婦同じベッドで就寝していたのに突如別々のベッドで就寝するようになった。

 

 不倫で裁判をする際などには、不倫の証拠が一番重要であることは言うまでもありませんが、相手が長期間不倫をしていたと疑われるケースでは、この「不倫の兆候」がいつ見られたのかということも重要な要素になります。

 

 と言いますのは、不倫の直接的な証拠は限定されることが多く、それだけで不倫の開始時期が特定できないことも多いです。例えば、平成27年2月4日にラブホテルで会う約束をするメールがあることは分かったが、何時からその様な不倫関係があるのかは、メールだけからは分かりません。配偶者が不倫を認めて、何時から不倫関係にあったのかを話せばよいのですが、不倫を否定するケースも多いです。その場合、上記のような「不倫の兆候」は、不倫開始時期を判断するための手助けになります。

 

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