不倫

不倫相手に謝らせたい!思い叶って250万円の不倫慰謝料を獲得したケース

2016.02.29更新

こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。

神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。

 

1.不倫相手に謝らせたい!!


 

円満な夫婦生活を送っていたと思っていたのに、旦那様・奥様が不倫していたという場合、もちろん、不倫した旦那様または奥様に対する怒りの感情がわいてくると思います。

 

それと同時に、不倫相手についても、同様の怒りの感情がわいてくることも多いと思います。

 

それでは、その様な場合に不倫相手に謝らせることはできるのでしょうか?

 

旦那様・奥様でしたら、不倫の証拠を突きつければ、謝罪することはあり得るでしょう。問題は不倫相手に強制的に謝罪させることは可能なのでしょうか。

 

結論から申し上げますと、不倫の場合に、謝罪を法律上強制することはできません。

 

ただ、ご依頼者様が「不倫相手を謝らせたい」と強く願っている場合には、私は極力、不倫相手にもその旨は伝え、その反応を見極めるようにしています。

 

 

 

2.私が担当した事件


 

・ご依頼者様 : 40代前半の男性(Kさんとします)

・ご依頼内容 : 奥様の不倫が発覚したが、奥様には生活力がないので、慰謝料請求するつもりはないが、不倫男性は許せないので、慰謝料を請求して欲しいというご依頼内容でした。

 

この事件の奥様 : 30代後半の女性、相手方 : 40代前半の男性、お子様 : 保育園に通うご長男様とご長女様の合計お二人、家庭環境 : ご依頼時同居、ご依頼後別居開始、婚姻期間 : 10年程度

 

 

 

3.不倫の証拠の確認


 

不倫の客観的証拠はなかったのですが、奥様が私の事務所にまで来て詳細に不倫の内容をお話しして下さいましたので、そのお話の内容を不倫の証拠と捉えました。

 

メール等不倫の客観的証拠は残っていないとのことでしたが、奥様のお話の内容をまとめて、奥様の署名捺印を得ましたので、とりあえず不倫の証拠はあるものと考えて弁護活動を進めることにしました。

 

 

 

4.私の弁護活動


 

今回Kさんから強く要望されたのは、「不倫相手に謝らせたい」「キチンと反省させたい」という点でした。

 

上記の通り、法律上謝罪を強制できないことをお伝えしましたが、Kさんはやはり許せないので絶対に謝罪させたいということを強くおっしゃっていました。

 

また、Kさんは今回の不倫の件でかなり悩まれて、精神疾患を患っている状態でした。

 

そのため、私が不倫男性に送る内容証明郵便にも、Kさんが謝罪を希望していること、誠意ある対応を求めるという点を明記して反応を見ることにしました。

 

 

 

5.相手の言い分


 

不倫男性は不倫について一切争わず、誠意ある対応を申し出てきました。

 

不倫男性と直接お会いしてお話ししましたが、弁護士から通知が来たことを受けて、「大変なことをしてしまった」と強く自覚している様子が見受けられました。

 

そこで、Kさんと面と向かっての謝罪を提案したところ、不倫男性も応じました。

 

 

 

6.謝罪の実施


 

同じ日時に不倫男性とKさんにお越し頂いたのですが、いきなり両名の顔を合わせてしまうと、どのようなことが起きるか分かりませんでしたので、まずは、御両名を別々の会議室にお通しして、お互いの状況について見極めました。

 

不倫男性は前回同様深く反省している様子が見られました。

 

また、Kさんについても、特別興奮しているといった様子もなく、両名を会わせても問題がないと判断しました。

 

不倫男性を、Kさんのいる会議室に案内し、謝罪の言葉を述べさせて頭を下げてもらいました。

 

Kさんから2,3問質問をし、やり取りをした後、両名を引き離して謝罪の席は終了としました。

 

 

 

7.慰謝料の支払い


 

当初Kさんは、より高額な慰謝料を求めていたのですが、直接謝罪を受けることができて多少納得した様子で、250万円の支払いで構わないとおっしゃいました。

 

その後は合意書の調印をし、250万円もスムーズに支払われて事件解決しました。

 

 

 

8.直接会っての謝罪は非常にレアケース


 

上記の通り、今回は、直接不倫相手と会って所在の席を設けることができましたが、このようなケースは極めて稀なケースといえます。

 

特に相手に弁護士が付いた場合、直接の謝罪の席を設けることはほぼ不可能に近いといえます。

 

ただ、その場合でも、不倫相手が何も反省しているのか分からないままでは、不倫被害者としても納得がいきませんから、合意書に謝罪の旨を明記する方法をとることはあります。

 

つまり、慰謝料の金額が定まったとしても、実際には振り込みで支払われることが多いため、何時までに支払うだとか、振込先等を明記した合意書というものを作成します。その合意書の中に相手が反省している旨を明記するのです。

 

 

 

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