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【モラハラ離婚で皆さんどうなさっているんでしょうか?②】何がきっかけでモラハラに気付いたのか?

2024.09.23更新

こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。「しっかり戦って、しっかりと勝つ」をモットーに詳しく解説していきます。

神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。

1.モラハラとは何だ?


 「モラハラ」最近よく耳にするようになった用語のため、モラハラとは何なのか分かったような分からないようなぼんやりとしたイメージでこの用語を使っている方も多いと思います。

 モラハラとは、一般的には「言葉、態度、文書などによって継続的に相手の人格や尊厳を傷つける精神的な虐待行為」などと言われます。「暴言」が典型例ですが、「暴言」に限らず、精神的虐待と言える行為は広くモラハラ行為に含まれます。

 

 

2.モラハラに長年気付かずに結婚生活を送っている方も多い。


 私が相談に乗っておりますと、夫からのモラハラに気付かずに10年以上または、熟年離婚のケースですと20年以上も結婚生活を送ってきたという方もいらっしゃいます。

 夫があなたに暴力をふるってきたり、他の女性と浮気したといったケースですと、流石にあなたが我慢すべき話ではないと感じて、離婚や別居を真剣に考えるケースが多いのですが、元々、モラハラは「見えにくい」側面があります。

 また、モラハラ夫は、自分の考えや行動・言動が正しいと信じ切っている人間が多く、そのような夫の態度を見て、あなた自身、「間違っているのは夫の方ではなく、私の方なのかしら」と感じてしまうことも往々にしてあります。

 更に、このようなモラハラが一定期間続きますと「よそのことは知らないけれども、うちはこんなものよ」とか「夫はいつもこうだから」ということで、言わば感覚がマヒしてしまっているということもあります。

 

 

3.皆さんは何がきっかけでモラハラ被害に気付いたのか?


 私が多数のモラハラ離婚案件を扱っている中で、皆さんが何がきっかけとしてモラハラ被害に気付いたのかをご紹介します。あなたの置かれている境遇がモラハラなのかを考えるきっかけになさって下さい。

 なお、以下は、広く私の依頼者や相談者に対して個別に質問をして回答を得たといったものではなく、実際にお話を聞いたり、直接事件を処理している中で、感じたところを記事にしたものです。そのため、モラハラ被害に気付いたきっかけについて統計的に整理したものではないので、この点は予めご容赦下さい。

 

(1)【モラハラ被害に気付いたきっかけ①】体調が変調し始めた

 私が相談に乗っておりますと、モラハラ被害がきっかけで体調が悪化したという方が比較的多い印象です。

 体調の悪化がひどい方ですと、既に心療内科に通っていて、適応障害やパニック障害、不安神経症等、正式なメンタル不調の診断が出ているケースもあります。

 そこまで行かないまでも、(医者にかかるほどではないけれども)動悸・息切れ・吐き気がするとか、日によって倦怠感がひどい、夜寝付きにくくなったといったケースもあります。

 また、普段の生活には全く悪影響がないけれども、夫が帰ってくると、常に緊張が走るとか、夫がいると体がだるくて重くなると感じる方もいらっしゃいます。

 特に、前述のように心療内科医に夫のことを相談すると、モラハラに該当するとアドバイスを受けることも多く、そのことで、モラハラだと確信することも多いです。

 

(2)【モラハラ被害に気付いたきっかけ②】ママ友などと話をしていて違和感を覚えた

 ママ友などと話をしている中で、そのママ友の普段の生活の様子などを聞いた際に、あなたの普段の生活の様子とあまりにも違うということで違和感を覚えるケースです。

 夫婦二人だけの生活だと気付かなかったけれども、お子さんが生まれて、ママ友と接点を持つようになった後に、違和感を覚えるのです。

 これまでは気軽に話したり相談できる相手がいなかったけれども、ママ友など気軽に相談できる相手ができて、モラハラに気付くのです。

 なお、そのママ友と家族ぐるみの付き合いをしている場合には、モラハラ被害に気付きにくくなる要素になる危険性がありますので、注意が必要です。と言いますのは、モラハラ夫は非常に外面が良いことが多いため、あなたが違和感を覚えて、そのママ友に相談しても、そのママ友から「おたくの旦那さんは、よくできた旦那さんじゃない」などと返されて、逆にモラハラ被害に気付きにくくなってしまうことがあるのです。

 

(3)【モラハラ被害に気付いたきっかけ③】テレビなどを通じて気付いた

 一昔前までは、モラハラという言葉そのものがあまり身近ではなく、「モラハラなんて言葉聞いたこともない」という方も多くいました。

 ただ、最近は、ハラスメント全般が脚光を浴びるようになって、テレビのドキュメンタリーやドラマなどでもハラスメントやモラハラが取り上げられるようになりました。

 このようなテレビなどの情報を通じて、モラハラがどのようなものなのかを詳しく知って、自身がモラハラ被害を受けてきたことを認識するのです。

 

(4)【モラハラ被害に気付いたきっかけ④】行政機関などに相談して気付いた

 これまであまりモラハラという言葉を意識していなかった場合、そのような言葉は知っていても、まさか自分がモラハラ被害に遭っているとは思わなかったという方も多くいます。

 ただ、うすうす違和感を覚え始め、どこかに相談して確かめてみたいということで、行政の相談センターなどに相談してみて、「それはモラハラだ」と伝えられるというケースもあります。

 

 

4.大事になってくるのは、今後どうすべきか


 前述のように結婚期間が長い場合には、その間ずっとモラハラ被害を受け続けてきたことに気付き、強い精神的ショックを受けることも多いと思います。

 ただ、これから大事になってくるのは、このようなモラハラ夫がパートナーだという現実を受け止め、今後どのようにしていくべきか、ということだと思います。

 もうこれ以上一緒に生活することができないということであれば、離婚に向かっていくことになります。他方で、もう少し夫と話をしたいという場合には、夫と向き合って、どうしていくかを相談していくという選択になるかもしれません。

 いずれにしましても、夫のモラハラ行動をそのままにしておくということはできないと思いますので、それをどのように解決・解消していくかを考えていくことになります。

 

 

5.まとめ


・モラハラに長年気付かずに結婚生活を送っている方も多い。

・私のところに相談に来られる方は、以下のようなことでモラハラに気付いたとおっしゃっている。

  • 体調が変調し始めた
  • ママ友と話をしていて違和感を覚えた
  • テレビなどを通じて気付いた
  • 行政機関に相談して気付いた

・大事なことは今後どのようにしていくかである。

 

 

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投稿者: 弁護士秦真太郎

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