毅然とした対応で合計450万円の高額不倫慰謝料を獲得したケース
2016.02.25更新
こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。
神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。
1.慰謝料っていくらが相場なの?
不倫のご相談を受ける際、ご依頼者様から「浮気の慰謝料って相場はいくらぐらいなのですか?」というご質問を受けることがあります。
これに対する回答は、「婚姻期間や不倫の態様、悪質性、不倫配偶者のご収入等によりますので、一概にいくらとは言えません」という回答になります。
ただ、私が取り扱った事件を見ておりますと、平均的には200万円前後の数字に落ち着くのではないかと思います。
突如不倫の事実が発覚した場合、このような金額では到底納得は行かないと思いますので、弁護士としてはその金額が最大限高額になる様尽力しますが、 この数字も一つの参考としてお考えいただければ幸いです。
2.私が担当した事件
・ご依頼者様 : 30代前半の男性(Jさんといいます)
・ご依頼内容 : 奥様が不倫していることが発覚、奥様との離婚と不倫慰謝料の請求、及び不倫男性への慰謝料請求をご依頼されました。
なお、この事件の相手方 : 20代後半の奥様、相手方2 : 40代前半の男性(不倫相手)、お子様 : いらっしゃらない、婚姻期間 : 5年程度、家庭環境 : ご依頼時同居、ご依頼後別居開始でした。
3.まずは不倫の証拠の整理
今回の事件では、Jさん曰く、奥様の浮気に感付いていることは奥様には伝えていないとのことです。そして、Jさんの方で奥様のSNSでの不倫相手とのやり取りなどの証拠は押さえているとのことでした。
ここで注意しなければいけないのは、一般の方が「これだけの証拠があれば浮気の証明としては十分だよね」と考えていても、いざ裁判では役に立たないことがあると言うことです。
そのため、まずは、私の方で、Jさんから提供されました膨大なSNSのやり取りのコピーを精査し、浮気の証拠として十分なものか検討しました。
弁護士の専門的見地からも、検討した内容で不倫の証拠として十分だと思いましたので、不倫の証拠は揃っているという前提で弁護活動を実施する方針に決定しました。
4.私の弁護活動
弁護士が相手に連絡を取る場合、通常は内容証明郵便という郵送方法で請求をします。今回も内容証明郵便を発送するところから開始しました。
この内容証明郵便には、
「結婚しているにもかかわらず他の男性と不倫関係に至っていること」、
「この不倫行為によってJさんが多大な精神的苦痛を受けたこと」、
「もう夫婦として円満な生活を営むことはできないので離婚したいこと」、
「この精神的苦痛に対する慰謝料として○○円の支払いを請求する」、といった内容を記載することになります。
ただ、奥様と不倫相手両方に請求したいという場合、同時に内容証明郵便を送るのか、それとも、奥様または不倫相手のいずれか片方だけに送るのかということは検討しなければなりません。
今回のケースでは、奥様に対してだけ内容証明郵便を送りました。上記の通り不倫の証拠は揃っていましたし、突然不倫相手に連絡を取ると態度を硬直化させる危険もありましたから、まずは奥様だけを対象にしたのです。
5.奥様の弁解
早速奥様から電話連絡があり、私の事務所で直接会って話をすることになりました。
奥様は、不倫については自分から認め、謝罪の言葉を述べていました。しかし、夫婦関係が上手く行っていなかったことが原因であるかのような言いぶりが見受けられ、本当に反省しているのかは怪しい様子でした。
奥様が支払う慰謝料の額については大筋で話がまとまりそうだったのですが、不倫男性に金銭を支払わせることに話題が移ると、奥様は激しく抵抗してきました。
奥様曰く不倫男性には色々とアドバイスに乗ってもらっていて絶対に迷惑をかけたくないとの話でした。
6.その後の交渉経過
Jさんともよく相談して、不倫男性の負担ゼロでは納得できないとの前提で、交渉を繰り返しました。Jさんの心情を考えれば、奥様の行動は、不倫相手をかばっているようにしか見えず、納得できないのは当然だと思いました。
私もJさんから渡されました膨大な量のSNSの写しを拝見し、多少なりともJさんの心痛の一端を共有しておりましたので、毅然とした対応で臨むことにしました。
ただ、この交渉で不倫男性は慰謝料支払いを断固拒否し、支払うにしても50万円だということで徹底抗戦の構えでした。
これに対して、私の方からは、相手に対して、話がまとまらないと裁判になるという旨を何度かお話しさせていただきました。おそらく、不倫男性も妻子がおりましたので、自分の奥様に不倫が発覚するのを怖れていたのでしょう。強気の交渉を繰り返していたところ、最終的には不倫男性が150万円支払うことに納得しました。
最終的には、奥様が300万円、不倫男性が150万円を支払うという内容で合意が成立しました。
奥様が高額な収入を得ているわけではありませんでしたので、裁判になってもこれだけの慰謝料を獲得することは難しかったと思います。
その意味で交渉によって合計450万円の不倫慰謝料を獲得できたのは十分な成果ではないかと思います。
まずはお気軽にご相談ください
弁護士に会って相談することは、少し勇気のいることかもしれませんが、ほとんどの方が「弁護士と話をするのが初めて」という方ばかりです。
費用のことや依頼する場合の流れ、注意点など不安なことがあれば無料相談で解消いたします。
平日は夜間22時までご相談を受け付けておりますので、いつでもお気軽にご予約をいただければ幸いです。
関連記事
雨宮眞也法律事務所
弁護士 秦(はた) 真太郎
TEL03-3666-1838|9:30~18:00
東京都中央区日本橋兜町1-10日証館305号
【アクセス】
5路線直結で便利です。
<東京メトロ>
・東西線 「茅場町」駅(11番出口)より徒歩5分
・日比谷線「茅場町」駅(11番出口)より徒歩5分
・銀座線「日本橋」駅(C5出口)より徒歩6分
・半蔵門線 「三越前」駅(B6出口)より徒歩7分
<都営地下鉄>
浅草線 「日本橋」駅(D2出口)より徒歩5分
投稿者: