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【モラハラ離婚シリーズー私はこうして離婚を決意した(5)】別居後の夫の態度を見て離婚を決意したケース

2026.02.16更新

こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。本当に役に立つ詳しいブログ解説を目指して解説していきます。

神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。

 

今回は、私が実際に担当した事件のご依頼者様がどのようなきっかけで離婚を決意したのかを、実際の事件に則して解説していきます。

 

1.ご依頼者「Eさん」の概況


①30代女性

②結婚3年

③お子様:まだ赤ん坊のお子さん1人

④離婚を決意した後の別居先:実家

 

 

2.違和感を持ち始めたきっかけ


 仕事が忙しい時や仕事が順調に行っていない時に不機嫌なことが多く、Eさんから話しかけてもまともな返事が返ってこないことが多いということです。

 これだけなら良いのですが、少しでも夫への感謝を疑う言葉、感謝が足りないと感じることがあったときに激怒し、怒鳴りつけくるそうです。例えば、深夜遅くに帰って来た翌日に「昨日は仕事大変だったね」といった言葉をかけないと、夫から「何か言うことはないの?」とか「お茶汲みのうちの事務より使えない」などと吐き捨てるように言われたとのことです。

 仕事の状況によって家庭の雰囲気がガラッと変わるのでEさんも困っていたということです。

 

 しかも、モラハラ夫は、不機嫌になると「もう別居だな」とか「離婚しかない」などと別居や離婚を脅し文句として使うことが多かったということです。

 夫が激怒した後は、急に上機嫌になったり、逆に不機嫌な状況が1週間ほど続き、その間は無視され続けていたということです。

このような出来事が断続的にあったようで、Eさんは普段の生活の中でも小さな違和感を感じ続けていたということでした。

 

 

3.離婚を決意した直接のきっかけ


 Eさんは離婚の覚悟を決めて別居を始めたというよりは、むしろ、一時家出をするつもりで別居を始めたそうです。

 つまり、別居の日も夫が不機嫌になってEさんを怒鳴りつけていたのですが、Eさんはまだ赤ん坊のお子さんを抱いている状態で怒鳴られ続けたようです。途中で赤ん坊は泣きだしてしまったのですが、夫の怒鳴り声はやむどころか、余計に悪化してしまったとのことでした。

 Eさんは、子供が怖がっても怒鳴り続けることをやめない夫のことが怖くなり、また、ひとしきり泣いた後の赤ん坊も手を震わせていたので、一時実家に避難することにしました。

 当初、Eさんは一時的に家出をするつもりで、ずっと別居するつもりはありませんでした。

 

 しかし、別居後の夫とのやり取りの中で、夫は何もなかったかのように気軽に話しかけてくる様子を見て、Eさんは、夫が自身の暴言を向き合えているように思えませんでした。

 そのため、思い切って暴言を控えてほしい旨メッセージを送ったところ、夫側から「迷惑しているのはこっちの方です。わがままもいい加減にしてさっさと帰ってきてください」という返事が返ってきました。

 これを読んでEさんは、離婚するしかないと決意しました。

 結局、Eさんは、実家に一時避難した後、一度も自宅に帰ることはなく、実家で暮らし続けました。

 

 

.夫はどんなタイプのモラハラ夫だったのか?


 Eさんの夫のモラハラタイプは、①仕事のストレスのはけ口として家庭内で暴言を浴びせてくる、②離婚や別居を脅し文句として使うが、Eさんが離婚の意思を示すと、「離婚したくない」ということを言うタイプでした。また、③不機嫌な状態が長引くと1週間ほどEさんを無視し続けるということもあったようです。

 特に仕事がらみの暴言では、夫の職場には出来が悪い部下がいるようで、Eさんに対して(その出来の悪い部下と比較して)「○○みたいに使えないな」とか「○○でもこのくらいのことはできる」と言われることも多く、Eさんにとっては、それがとても嫌だったということでした。

 

 

5.弁護士秦の目から見たポイント


(1)Eさんの夫は、職場で「良い人」を演じ、そのストレスを家庭で吐き出すタイプのモラハラ夫

 Eさんのお話を聞いていると、Eさんの夫は、部下からの信頼も厚く、上司にも評価されているようでした。

 逆に、Eさんの夫は、部下から信頼されるよう「良い上司」を演じ、上司に対しては「良い部下」を演じていることで、職場でのストレスは非常に高かったようです。

そのため、夫は職場で直接不満を述べることができず、家庭内でストレスを発散していたようでした。

 このようなタイプのモラハラ夫も案外多くいます。

 

(2)こちらからの離婚要求は拒否してくるというパターンは非常に多い

 前述のように、モラハラ夫は同居中に自分からEさんに「別居」とか「離婚」をよく口にするくせに、いざこちらから離婚と言うと、離婚に反対してきました。

 私が相談を受けるケースでも、このようなケースは非常に多いです。

 Eさんのようなケースでよく見かけるのは「夫がよく『でてけ』と言うので、言う通りに出てきました」とおっしゃる奥様もいるのですが、いざ私がモラハラ夫と直接話をすると、モラハラ夫は激怒しているのです。モラハラ夫のよくある言い分は「そんなことは言ったことがない」とか「冗談のつもりで言ったので、真に受けないで欲しい」というものです。

 いずれにしましても、同居中、夫が別居や離婚をよく口にしていても、こちらから離婚と言った時にはすんなり応じてくれないことも多いということは十分注意した方が良いです。

 

(3)そのまま自宅に戻らなかったという決断は非常に良い決断だった

 今回のEさんの決断で非常に良かったと感じましたのは、最初は家出だったつもりでも、自宅に戻らずに別居を続けたことです。

 なかなか覚悟が必要な決断なのですが、一度自宅に戻ってしまいますと、元の生活に戻ってしまって余計に苦しむことになるということも多いので、Eさんのこの決断は非常に良い決断だったと感じました。

 

 

6.顛末


 Eさんのケースは、私が代理人になってモラハラ夫側と話をし、何とか協議離婚で決着させることができました。別居から離婚協議書の締結まで5か月ほどでの決着でした。

 

 

7.まとめ


・Eさんは、仕事の状況でガラッと雰囲気が変わる夫の態度に左右され続けて生活していたので、小さな違和感を感じながら生活していた。

・別居後のモラハラ夫からの一言で、離婚を固く決意した。

・職場で良い人を演じている人ほどストレスを抱えやすい傾向がある。

・同居中「別居」や「離婚」を口にしていたのに、こちらからの離婚には反対してくる夫も多い。

・今回の要に家出をして、そのまま自宅に戻らなかったのは良い決断だったと言える。

 

 

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投稿者: 弁護士秦真太郎

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