DV離婚弁護士選びの6つのポイント
2017.10.16更新
こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)真太郎です。本当に役に立つ詳しいブログ解説を目指して解説していきます。なお、>>モラハラ・DV情報盛りだくさんの総合サイトはこちら<<になります
神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。
1.弁護士選びのコツとは?
なかなか皆さん弁護士と接する機会が少ないかと思いますので、弁護士を探す場合に、どのような点に注意すればよいのか、何かコツはないのかと悩まれる方も多いと思います。
そこで、今回はDVによる離婚を題材にして、弁護士選びの参考となるようなお話しをさせて頂きます。
2.女性弁護士の方が良いか男性弁護士の方が良いか
特に女性の方で多いのですが、女性弁護士にご相談されるか男性弁護士にご相談されるかで悩んでいらっしゃる方もいます。
弁護活動の「質」というと表現が適切なのかという問題もありますが、男性弁護士と女性弁護士とで「質」という意味での差はあまりないと思います。
ただ、女性の方がよくおっしゃるのが、離婚の問題となりますと家庭内の機敏な話題も出てきますので、女性弁護士の方が相談しやすい、話しやすいという方はいます。
他方で、DVのケースですと、DV旦那と交渉しなければなりませんので、女性弁護士では言い負けてしまうのではないかと心配される方もいます。
しかし、上記の点は弁護士に対する一般的なイメージですので、逆に男性弁護士でも非常に話しやすいという先生もいれば、女性弁護士でもかなり力強く先方と交渉してくれる先生もいます。
そのため、「女性弁護士が良い」とか「男性弁護士が良い」と間口を狭めてしまうのではなく、以下のような要素を考慮して検討してみるのがよいと思います。
3.DV問題に精通しているか
DV離婚問題に関する弁護士選びにおいて一番重要なのは、DV問題に精通している弁護士かどうかという点ではないかと思います。要するに、これまでにDV離婚の事件の取扱件数がどの程度あるのかという点が非常に重要な判断要素になると思います。
ここで注意して頂きたいのが、この事件取扱実績の判断において、単純に離婚問題の実績というのではなく「DV」離婚の実績がどの程度あるのかという点です。
DVのケースですとDV旦那が法律事務所に乗り込んできたり、罵声を浴びせられたりと、普段の離婚事件とは異なる特殊性があります。また、一定期間DV旦那の接近を禁止するDV保護命令は特殊な手続になりますので、取り扱ったことのない弁護士ですと円滑に手続を進められない可能性があります。
ただ、弁護士に相談した際に、その弁護士に対して「先生はDVのケースはよく取り扱うのですか?」と面と向かって質問しても、(実際取り扱ったことがないとしても)「1件もやったことはありません」という返事は返ってこないと思います。おそらく「モラハラのケースはよく取り扱いますよ」とか「離婚全体の相談件数が多いですから」といったお茶を濁した返答が返ってくると思います。
そのため、その弁護士のホームページを見てDV事案の取扱実績がどの程度あるのか、DV問題に力を入れているのかは把握しておいた方が良いと思います。また、友人や知人から「以前DV離婚でお世話になったことがある」といった理由で紹介を受けた弁護士であれば、実績としては申し分ないかと思います。
4.直接会って相性の確認
上記の通り、DV問題に詳しい弁護士が見つかった場合、実際その弁護士に会って話をしてみるのがよいと思います。
直接会って話をすると、多少なりとも弁護士の人となり、対応の仕方が分かってくるからです。
通常の離婚事件ですと、何件か弁護士に会ってみて、一番自分に合った弁護士に依頼することをお勧めするのですが、DVのケースでは、至急弁護士を選任したいというケースが多いと思います。
そのため、その弁護氏が友人の紹介であり、かつ、あなた自身が直接会ってみて相性が合わないと言うことがなければ、そのまま、その弁護士に依頼するのでよいと思います。ただ、直接会って話をして、違和感を覚えた場合には、少なくとも、もう一件ぐらいは他の事務所の弁護士に相談してみることをお勧めします。
5.やっぱり気になる弁護士費用
皆様は弁護士費用が高額に感じることが多いと思いますので、弁護士費用というのも重要な判断要素になります。
関連記事>>弁護士が内緒で教える、弁護士費用節約のコツ
ただ、弁護士費用が安ければ安いほど良いというわけでもないと思いますので、弁護士選びの優先順位としては、前述の①DV事件に対する専門性、②直接会って話してみた相性を優先して弁護士選びをした方が良いと思います。
6.弁護士事務所のロケーション
あと私が相談を受けていて依頼者の方がよくおっしゃるのが、弁護士事務所のロケーションでしょうか。ご自宅の近く、職場の近くなど、弁護士事務所の近さも一つの考慮要素になると思います。
特に、何か問題が起きた際には、できるだけ弁護士に直接会って面談をしたいという性格の方は、ご自宅又は職場の近くの弁護士事務所にご相談になるのが良いと思います。
ただ、DVのケースですと、DV旦那は、あなたが弁護士事務所周辺を生活圏にしているのではないかと疑ってくることも多いため、あまりあなたの住居に近い場所の弁護士事務所に相談をすることは得策ではないかも知れません。
7.できれば、弁護士の忙しさの確認も
最後になりましたが、弁護士の忙しさも確認できるようなら確認してみると良いと思います。ただ、単純に弁護士に対して「お忙しいですか?」と質問すると、ほとんどの弁護士は「忙しいです」と回答すると思いますので、その様な質問の仕方はあまり良くないと思います。
オススメなのは、「先生にお願いした場合、相手に内容証明郵便の文案が出来上がるのにどれくらい日数がかかりますか?」という質問です。この回答が「1ヵ月くらいはかかります」という内容ですと、相当忙しいことが予想されますので、ご留意した方が良いかもしれません。
8.まとめ
●弁護士選びは男性・女性という枠を決めずに選んだ方が良いことが多い。
●DV離婚は特殊性が強いので、DV問題に精通した弁護士に依頼した方が良い。
●その弁護士に直接会って相性を確認した方が良い。
●弁護士費用も気にする必要があるが、優先順位を高めに考えるべきではない。
●弁護士事務所のロケーションも一つの考慮要素になりうる
●弁護士の忙しさも確認できるようなら確認した方が良い。
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